2016年9月30日の発売に向け、『ファイナルファンタジーXV』のプロモーションが勢いを増している。アニメーション作品や長編CG映画の公開がこれから控えているが、先立って、体験版の「プラチナデモ」も公開された。

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スクウェア・エニックスは、長きにわたって制作してきたRPG『ファイナルファンタジーXV』の新作デモを公開した。プレイするよりもダウンロードするのに時間がかかったことは間違いない。

この「プラチナデモ」のプレイ部分は、PlayStation 4とXbox One向けに9月30日にリリースされる“完全版”では登場しないという。メインキャラクター、ノクティスの幼少期を描いた夢の追体験をするもので、プレイヤーは3つの小さな世界を駆け巡り、世界中に散らばったクリスタルを集め、かわいい魔法の生き物(初代『ファイナルファンタジー』から登場している召喚獣、カーバンクル)を追いかける内容だ。

プラチナデモは、『ファイナルファンタジーXV』のグラフィックがいかに美しいか示すべく作成されているようだ。クリスタルを集めるに従い、プレイヤーは時間や天候を変えられる地上の“スイッチ”を解除できるようになる。何匹かの敵に遭遇することもあり、その際はかなりベーシックなアクションオリエンテッドの戦闘モードに入る。

戦闘は痛快だ。ターンベースのものよりアクションベースの戦闘の初代『ファイナルファンタジー』に通ずるものがある。だが、美しい光と音楽に見とれたあとではこのデモにはそれ以上何もなく、すべてがかなり早く終わる(その後、デモはオンラインストアにすぐ移って、完全版を注文したいかどうかを訊いてくる)。

『ファイナルファンタジーXV』のマルチメディアでのキャンペーンが、これから始まる。9月30日の発売に向けたラインナップは、『ファイナルファンタジーXV』のスピンオフで埋め尽くされるだろう、とスクウェア・エニックスは公表していた。まず、一連のアニメ作品のシリーズ「Brotherhood Final Fantasy XV」の配信が開始された。TVドラマシリーズの「ゲーム・オブ・スローンズ」のショーン・ビーン、リーナ・ヒーディという声優陣が主演を務めるフルCG長篇映画『Kingsglaive Final Fantasy XIII』も、ゲームに先駆けて公開される予定だ。