ここ最近はすっかり「イクメン」として話題になることが多くなった俳優の水嶋ヒロ(31)。妻で歌手の絢香(28)が2015年6月に第一子となる女の子を出産し、水嶋は自身のインスタグラムにイクメンぶりをうかがわせる写真を頻繁に投稿。「理想のパパ」「愛妻家でイクメンなんて最高」などと称賛が殺到する一方で「ヒモ夫」との批判が巻き起こり、賛否両論の状態になっている。

■イクメンアピールに「ヒモ夫」と猛批判

 2015年秋ごろから娘を抱っこした写真などを公開していた水嶋だが、最近はイクメンアピールが加速。3月14日には離乳食を食べさせている写真をアップし、同6日に公開したベビーカーを押している画像は「イケメンなうえにイクメンですごい」「子育てに協力的すぎて羨ましい」などと絶賛された。

 同年11月には「#朝日を浴びる娘と俺の絆を結ぶ相棒たち」とタグをつけて哺乳瓶が並んでいる写真を掲載。哺乳瓶を「相棒」と呼ぶほどのイクメンぶりを見せた。

 また、12月には娘を抱っこしながら絢香のライブを観客席から眺めている写真とともに「#ママを捉えて離さないつぶらな瞳 #おぼえてるかな #キミは去年もここにいたんだよ」「#今年はお腹の外だけど #おぼえてるかな」などとタグで感動的なポエムを書き込んでいる。

 だが、この一連の投稿に「ベビーカーなんて誰でも押してるのに」「世の中のパパはみんなやってること」などと厳しい意見が発生。さらに水嶋が芸能人として活動らしい活動をしていないために「子育てもいいけど働けよ」「生活費は絢香に頼りきりのくせに」といった声も続出。特にネット掲示板では嫉妬も入り混じって「ヒモ夫」の大合唱になっている。

「どうしても、日本では夫がいくら家事や子育てを頑張ろうとも働いていないと『ヒモ』のレッテルを貼られてしまう。『主夫』という言葉もなかなか浸透しません。男性だけでなく女性側からも強い偏見があり、旧態的な夫婦関係しか認めない社会は男女双方の生きづらさにつながっている。その偏見に風穴を開けるためにも、水嶋さんには頑張ってもらいたいのですが……」(女性誌編集者)

■何もかも中途半端…水嶋にも問題あり?

 世の偏見に逆らってイクメンとして奮闘しているとすれば立派。だが、水嶋に批判が殺到しているのは単に偏見だけとは言い切れない部分もあるという。

「大手事務所から夫婦そろって独立し、絢香は見事に復活。しかし、水嶋は処女小説『KAGEROU』で第5回ポプラ社小説大賞を受賞するものの作家としての活動はそれっきり。映画『黒執事』で俳優業を再開させたり、ミュージックビデオの監督を務めるなどしましたが、いずれも単発で終了。何かやってはすぐにやめての繰り返しです。それなのに焦っている様子はなくインスタグラムで発信しているプライベートは悠々自適。『ヒモ』と批判されるのも分からないではない」(芸能関係者)

 3月初旬にアメリカの人気ドラマ『Girls』シーズン5に出演し、海外ではあるものの久々に俳優として活動したという明るい話題もあった。だが、それも東京を舞台にしたエピソードに単発ゲスト出演しただけ。こちらも今のところ次につながる様子はなく、仕事の見通しは相変わらずだ。

 さらに、イクメンぶりをアピールしているインスタグラムの使い方にも問題があるという。

「娘の可愛さや成長ぶりを綴っているだけなら共感できるのですが、水嶋の場合はイクメンである自分に酔っているかのような写真やコメントばかり目立つ。ある程度のナルシストなのは芸能人だから仕方ないとしても、これでは『イクメンの俺ってカッコいいでしょ?』とアピールしたいだけという印象です」(前同)

 イクメン代表として偏見と闘ってほしいという意見もある水嶋だが、彼の力で世の風潮を変えるには少々問題が多いようだ。

文・夢野京太郎(ゆめのきょうたろう)※芸能から社会問題、ITニュースやヤバいスジの話題まで幅広くカバーするフリーのジャーナリスト。雑誌への匿名寄稿やゴーストライターとしての活動も多く、あまり表舞台には出たがらない性分。