1ミリの穢れもない“無垢さ”を大事に



――早見さんが演じるのは、神インドラの娘・アグネスです。

人間の世界を見たことがないアグネスが、地上へ降りて人々の不満や嘆きを見聞きしてこいと、お父さんに送り出されるところから物語が始まります。アグネスは大人みたいな見た目をしているけど、人間界では生まれたての赤ちゃんみたいな存在です。

――何に対しても興味津々ですもんね。

普通の大人だったら口にだす前に、頭で整理してから発言するところを、アグネスは「何で?」「どうして?」って何でも聞いちゃう。そしていろんなものに触れていくうちに、人間界はただ単純にキレイな世界じゃないことに気がつくんですよね。人間には汚い、醜い部分もある。だけどそこもひっくるめて人間なんだって。こんなに複雑な感情を持っている生きものって人間だけじゃないですかね?

――やっかいですよねぇ…。

やっかいですね。やっかいだけど楽しい(笑)。舞台を見てくださった方が、「やっぱり人間って面白いな」って思ってくれたらいいな。

――「アグネス役には早見さんしかいない!」と白井さんが出演を熱望されてのオファーだったと伺いました。

アグネスは1ミリの穢れもない、無垢な存在。「何で?」「どうして?」って素直に聞けちゃう子。白井さんには「その無垢さが早見さんにもあると思ったんだよね」って言われました。「その無垢さを大事にしてほしい」と。

――ご自身ではどう思いました?

思い当たる節は…ありますね(笑)。アグネスと同じで、気になったことは何でも聞いちゃうから。

――たとえば?

「信号機の色はどうして赤と黄と青なの?」とか。自分でもタチが悪いなぁとは思うんですけど(笑)、本気で答えを知りたいわけじゃなくて、目に入ったものを口に出したい、みたいなところがあって。「どうして?」って聞いて、相手の人が親切にも調べてくれているのに、もう別のことが気になっていたりする(笑)。

――白井さんは、そんな早見さんの一面を見抜いていたんですね(笑)。

そうなんです! 白井さんとは会ったことがないのに、どうして私がそういう人間だと見抜けたんだろう…!?(笑)

――舞台の稽古はいかがですか?

毎日同じ時間に、同じ電車に乗って、同じ場所に行くっていうのが新鮮。学校に通っているような気持ちです。

――映画やドラマの撮影だとそうはいきませんもんね。

朝4時集合で、撮影が終わるのは深夜12時を回る…なんてことも平気でありますからね(苦笑)。それに比べると、舞台の稽古は人間的な時間に終わるから、ちょっとホッとしました。リフレッシュする時間も作れますし。

――気分転換になるのはどういう時間ですか?

最近、念願の犬を飼いはじめたんです! だからずっと遊んでいます。ずっと遊んでいると犬も疲れちゃうみたいで、一緒に寝ました(笑)。



なんとかなる! 自然体で生きていこう!



――先日、元AKB48の大島優子さんを取材したんですが、舞台に挑戦するとなったときに、AKB48として舞台に立ってきた経験があるから、そういう意味での不安や緊張はないとおっしゃっていました。早見さんも、ももクロとして数多くの舞台に立ってきましたが…

私がももクロ時代に立っていた舞台と、優子ちゃんがAKB48として立っていた舞台では、大きさが全然違いますよ!(笑)

――失礼しました(笑)。

優子ちゃんにこのあいだ会ったときに、舞台やるんだよねって話になって、「どうだった?」って聞いてみたんです。そしたら、「大変だったけど、やってみたらすごく成長したなって思うよ」って。

――舞台の公演を終えたあと、一回りも二回りも成長しているかもしれませんね。

そうですね。それに、自分が舞台に対してどう思っているかも気になります。舞台が好きになって、もっともっと舞台に立ちたいって思うのか、自分には向いてないなって思うのか…。やってみないとわからないですからね。

――さきほど「いざ腹をくくったときの度胸は誰にも負けない」とおっしゃっていましたが、それはももクロ時代に培われたものなんでしょうか?

完全にそうです。私は神経質で、細かくて、順序通りに進めないと気がすまない、典型的なA型人間。でも、ももクロはレッスンの時間をほとんどとれなかったし、舞台に立つのも…いや、舞台じゃないですね、最初のほうは。

――下積み時代は、全国の電気量販店を車泊で巡っていたんですよね。

電気屋さんのはしっこで歌って踊っていました。すべて手づくりだったから、音が止まることなんてしょっちゅうで、「どうする!?」「とりあえずフリートークでつなげよう!!」みたいな(笑)。私にとっては絶対にありえないことの連続だったんですけど、そういうハプニングに対して、臨機応変に対応しないといけなかった。

――そんな環境にいたら、精神的にも肉体的にも鍛えられそうです…。

はい(笑)。「なんとかなるっしょ」って思えるようになって、いい意味で「適当さ」を身につけられたと思います。適当っていうのは、遊びの延長みたいないい加減な気持ちで仕事をしてるってことじゃないですよ。力みすぎないほうが、楽しく自然体のまま仕事ができることに気づいたんです。

――いい感じに肩の力が抜けているんですね。

だからいま、生きるのがすごくラクです(笑)。ももクロでの経験は、私の人生に大きな影響を与えてくれました。いろんな意味で大事な時間だったと思います。

――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

本作については、いろんな人がいろんなところで「難解」と言ってますし、私自身も難しすぎて意味がわからなかったとか言ってますけど(笑)、このキャスト、スタッフ陣ですから、面白くなることは決まっています! だからたくさんの人に見に来ていただきたいです。

――なにせ早見さんが初舞台、初主演ですから!

頑張ります(笑)。これまで「舞台は敷居が高そう…」ってチャレンジしてこなかった方もいると思うんですが、「あかりんが初めて舞台に立つぞ!」ってことで(笑)、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらうれしいです。



【プロフィール】
早見あかり(はやみ・あかり)/1995年3月17日、東京都出身。A型。2008年から2011年にかけて、ももいろクローバーのサブリーダーとして活躍。脱退後は、女性ファッション誌のモデルや女優としても活躍の場を広げ、数多くのドラマや映画に出演。



■舞台「夢の劇 -ドリーム・プレイ-」

▼神奈川公演
2016年4月12日(火)〜30日(土)
会場=KAAT 神奈川芸術劇<ホール内特設ステージ>
▼長野公演
2016年5月4日(水・祝)・5日(木・祝)
会場=まつもと市民芸術館 実験劇場
▼兵庫公演
2016年5月14日(土)・15日(日)
会場=兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

▼詳細は下記HPにアクセス!
http://www.yumenogeki.jp/

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★★早見あかりさんのサイン入りチェキを抽選で3名様にプレゼント★★

今回インタビューさせていただいた、早見さんのサイン入りチェキを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


■受付期間:4月4日(月)12:00〜4月10日(日)12:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/2016年4月11日(月)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから4月11日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。4月14日(木)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

■キャンペーン規約
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