ケータイやスマホを使うユーザーが気にする項目に「モバイルデータ(パケット)通信量」がある。
これは、10年前も、今も、変わらないユーザーの悩みでもある。

スマホなどで使われるモバイル通信は、目にみえない無線通信なので、データ通信量を目でみて実感することができない。ついつい使いすぎたり、Wi-Fiに切りかえるのをわすれたりして「通信制限」がかかってしまうということも決して珍しくない。

さらに、ここ最近では
・500MBまで0円の「0 SIM」
・1GBまで高速データ通信が利用できる安価なプラン
など、通信量を細かく設定したプランがたくさん登場した。
通信料金を節約できるようになった反面、ますます「モバイルデータ通信量の管理」に気をつかう必要が多くなっている。

●データ量の管理はスマホが行ってくれる
これら、モバイルデータ通信量で悩ましいのが、いま、使った通信量がわからないところだ。

しかし、最近のスマホには、使った通信量を管理する機能があることをご存知だろうか。

XperiaなどのAndroidスマホの場合
実は、Androidスマホの場合には、データ量の管理は、非常にカンタンなのだ。
なぜならば、本体の設定だけで、
・設定したデータ量まで到達したら警告を通知できる
・設定したデータ量を超えたらモバイルデータ通信を制限できる
・通信量を計測する期間(何日から何日まで)を設定できる
・利用しているデータ通信量をグラフで確認できる
・データ通信を多く使うアプリがわかる

と、かゆいところに手が届くほど、親切なのだ。

利用するには、
「設定」→「データ使用」(Xperia Z3 Compact SO-02Gの場合)
の順にタップすれば良い。
ほかのモデルでも、本体設定内に入り、「データ使用量」などといった項目で設定できるだろう。

この「データ使用」では、グラフにかかっているバーを上下移動させることができる。
このバーで設定したデータ量に、実際の通信量が達した時点で警告を表示できるのだ。
こちらは、「通信制限」に達したか、確認ができる。

また、「モバイルデータの上限を設定」では、データ量に達した時点でモバイルデータ通信をオフにする設定もできる。
こちらは、2段階定額プランのように、一定の通信量をこえると料金が上がるプランの場合に、料金を抑えられる。


細かい設定に対応したAndroidスマホの「データ使用」設定メニュー


しかし、目に見えないモバイルでデータ通信は多少の誤差が出る可能性もある。
また、上限に達するまえに、警告や使い方を変更したいこともあるだろう。
例えば、500MBまで使えるプランの場合
使った通信量が300MBに達したら警告を出し、450MBに達した時点でデータ通信をオフにするといった使い方をすればよいだろう。

iPhoneの場合
iPhoneにも、モバイルデータ通信量のカウント機能が搭載されている。
しかし、
・前回リセットしてからの合計データ量

程度のことしかわからない。
そこで、iPhoneでは、便利なアプリを利用しよう。

「DataMan Next」(240円)というアプリでは、
・リアルタイムでデータ利用量を監視
・ウィジェット上にデータ利用量の表示
・期間や合計データ量の設定
・使用量警告を4段階で設定

という設定が可能だ。
2月6日現在、バレンタインデー割引として50%オフの120円で購入できる。


ウィジェット表示が極めて便利なiPhoneアプリ「DataMan Next」


特にウィジェット表示は、いつでも「どれぐらい使っているかな」と確認できるため便利だ。
なにより、常に使った通信量と残りの通信量を把握できるので、安心して使うことができる。

●スマホ以外でデータ量の管理をする
ここまではスマホを使ってデータ量を管理する方法を紹介した。

しかし、それ以外の管理方法もあるのだ。

契約している通信会社(大手キャリアや格安SIMなど)のオプションやアプリを利用する方法だ。
特にわかりやすいのは、専用アプリを使う方法である。

これも通信量がわかる。
また、モバイルデータ通信量を消費しない「低速モード」を使うことで、データ量を節約することも可能だ。
例えば、
独自メニューに変更されているファーウェイ製のAndroidスマホなどは、本体の設定項目でのデータ通信のチェックや管理が難しい。
そのため、通信会社(大手キャリアや格安SIMなど)の専用アプリを利用するとよい。

これらの方法を使うことで、少ない通信量のデータ定額プランでも、安心して通信を使い切ることができる。

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布施 繁樹