[画像] 【米国はこう見ている】ドジャースと合意の前田も続く!? 日本人投手の「コスパ」に高い評価

MLB公式サイトが指摘「大半は移籍先のチームに素晴らしい補強となった」

 広島の前田健太投手がポスティングシステム(入札制度)でドジャースに入団することで合意した。MLB公式サイトでは、過去の日本人投手の「コストパフォーマンス」の良さを紹介した上で、前田も同じような存在になれると伝えている。

「9年前のオフシーズン、松坂大輔と井川慶がそれぞれMLBに挑戦した。2人は結果として当初の期待に応える数字を残すことはできなかったが、それ以降、日本からMLBへ移籍した投手の大半は、移籍先のチームに素晴らしい補強となっている」

 記事では、このように指摘。黒田博樹、上原浩治、岩隈久志などが、年俸以上の好成績を残してきたことに触れているだけではなく、今オフFAとなっている元中日のチェンの渡米時からの成績も、非常にお買い得なものだったとしている。

 前田の契約については、一部で8年総額2400万ドル(約29億円)に1年毎1000万〜1200万ドル(約12億〜14億5000万円)の出来高がつくとも報じられている。ただ、これはチームの発表や地元紙の担当記者が伝えた情報ではなく、その内容が正確かは明らかになっていない。

ダルビッシュや田中も合格点!?

 記事では、NPBからMLBへの適応が困難であるという事実にも言及。「マエダはNPBよりもレベルが上がるMLBの打線に順応しなければいけない。日本時代の8年間で通算防御率2.39、WHIP(1イニングあたりの安打+四死球)1.048というマエダだが、ドジャースと結んだ8年契約の間にこれと同じような成績を残すことは難しいだろう」と指摘する。

 それでも、前田は“お買い得商品”だという。2013年オフから適用されている現在のポスティングシステムでは、譲渡金に上限がなくなっていることを紹介した上で、「ドジャースの広島への譲渡金は2000万ドル(約24億円)が上限とされており、これは過去のポスティングの歴史と比べてもお買い得なものといえる」と強調している。

 ドジャースにとって有益な契約となることは間違いないとされる、今回の前田との契約。記事では、ダルビッシュ有と田中将大についても言及。どちらの投手も故障などの離脱を経験しているが、ここまでの成績と年俸面のバランスについては合格点を与えている。

 前田もその“価値”を証明するべく、マウンドに上がり続けることになる。侍ジャパンでは国際大会での強さも証明してきた右腕にかかる期待は大きい。