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多くのスマートフォンユーザーが悩んでいるであろうスマホのアップデート。

特にiPhoneはかなりの期間、メジャーアップデートも含めアップデートが可能となるため、なんとなくアップデートし続けている方も多いだろう。

ただ中には動作が重くなることやバグなどを懸念し、アップデートをし続けない人も一定数いるだろう。

果たしてどちらがいいものか。この問いには正解を用意するのであれば、私は間違いなくアップデートすることを勧めるだろう。

アップデートをすることのリスク

アップデートすべき理由を語る前に、アップデートすることによるリスクを整理しよう。リスクは大きく3つに大別できる。

まず考えられるのは動作が重くなることだ。スマホの性能は年々向上しており、それに合わせてOSが要求するスペックもどんどん上がっている。何も考えずにOSのアップデートを続けていると、そのうち要求スペックギリギリで最新版OSを動かすことになり、結果的に動作が重くなってしまうことが考えられる。

次に考えられるのは、セキュリティ上の欠陥があることだ。頻度としては決して高くはないが、OSも人間が作るものである以上完璧なモノは存在しない。

アップデートした最新バージョンに、致命的なバグやセキュリティホールが存在する可能性もあるだろう。

最後は、不要な新機能が追加・必要な機能が削除されることだろう。わかりやすいのはマップの例だ。

iOS6では、それまで純正で搭載されていたGoogle Mapアプリが削除され、クオリティの低いアップル純正マップが搭載された。

この件で、結局グーグルマップを別で入れる必要に迫られた人は、少なくなかっただろう。

不具合が解消される

それでもアップデートすべき理由はなんだろうか。まず1つめは、そもそもアップデートで動作が快適になる可能性があるということだ。マイナーアップデートは総じて不具合改良の側面が大きく、アップデートすることで、上手く動いていなかったプログラムを動かすという要素が大きい。

すると基本的には不具合が解消され、動作が軽くなるというのが本来のロジックだ。もちろん全てで動作が軽くなるわけではないが、不具合の解消に繋がるのは間違いない。

アップデートで無駄にエネルギーを使っていた要因がなくなり、バッテリーの持ちが良くなったというのはよくある話だ。

セキュリティ上、逆に危ないかも知れない

2つめはセキュリティの観点だ。最新版に上げたことでセキュリティホールがあるかもしれない、と上では述べたが、そもそも現在のバージョンにセキュリティホールが全くない、なんてことはほぼありえないだろう。

iOSでは“jailbreak”という裏技があるが、これは基本的に何かしらのセキュリティホールを突いて行われる。つまり、現在までほとんどどのバージョンで“jailbreak”が可能だということでは、セキュリティホールが何かしら存在し続けているということを意味しているのだ。

そして、過去のバージョンほど、“jailbreak”がしやすいということは……お察しの通りだ。最新版の方がむしろ安全といえることの方が多いのである。

新機能が使えないことによる不便さ

3つめは新機能が使えないということだ。もちろんiPhone単体でも言えることだが、他のアップルデバイスがあると特にこの不便さを感じるだろう。Mac、iPhone間でデータをやり取りするにも片方だけバージョンが古いと使えない機能が出てくることがある。

また、アプリも同様だ。iOS自体が古いと最新版のアプリにバージョンアップできないことは多々ある。また、iPhoneとiPad両方を持っている場合だと、デバイス間でデータをやり取りするときに、片方だけアプリのバージョンが古くデータを開けないなんてことも起こりうる。

最近のアップルデバイスの魅力の1つに、何も考えずに全てのデバイスが同期された状態というのがあるが、それがバージョンアップしていないことによって実現しなくなってしまうのだ。

どうしても心配なら、飛びつかない

ただ、どうしても最新版に大きな問題があったら……と不安なのであれば1週間程度待つことをオススメする。

iOSの場合、最新版のアップデートがあると通知されるため、比較的何となくアップデートするユーザーが多いのが特徴だ。

すると、不具合がある場合には1週間もすれば大体その情報も出そろってくる。

マイナーアップデートであれば、正直そこまでシビアに考える必要もないだろうが、メジャーアップデートの際には、特に発売から2年以上経過した機種を使っているユーザーは情報を集めてからにしてもいいかもしれない。

とはいえ、利便性の面でも、安全性の面でも、また使い勝手の面でも、アップデートすることにこしたことはないだろう。

【参考・画像】

※ Syda Productions / PIXTA

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