いまどき
Windows XPを使っていたら、常識を疑われそうだが、中には「やっばりWindows XPは使いやすかった!」という方もいるだろう。
そういう方は、マグノリアの「BACK to XP/7 for 10」というツールを試してみてはどうだろうか。
有料の製品だが、Windows 10のインターフェイスを、Windows XPや7、95にかぎりなく近づけることができる。
●Windows 10の見た目をWindows 95/XP/7/に近づけるまずは、次の画面を見てほしい。これは、筆者のパソコンの画面である。仕事先でこんな画面を見せたら、「サポートの切れたWindows XPを使っているなんて!」と仕事を打ち切られるかもしれない。
見た目はWindows XP。しかし、実体はWindows 10である。
しかし、よく見ると、仮想デスクトップを表示する「タスクビュー」のボタンや「アクションセンター」のボタンも用意されている。見た目はWindows XPだが、実体はWindows 10なのである。
マグノリアの「BACK to XP/7 for 10」というツールを利用すると、このようにWindows 10をWindows XP風にカスタマイズできるのである。さらに、次のようにWindows Vista/7やWindows 95に近い画面にカスタマイズすることも可能だ。
Windows 10をWindows 7風にカスタマイズした
Windows 10をWindows 95風にカスタマイズすることもできる。
●細かいカスタマイズ設定+Officeのカスタマイズも可能「BACK to XP/7 for 10」は、細かいカスタマイズにも対応している。
スタートメニュー内の「マイコンピュータ」や「お気に入り」などの表示/非表示を設定できるほか、コントロールパネルの表示方法やシャットダウンのデフォルト動作も設定できる。
また、デフラグや不要ファイル削除、タスクバーの設定など、Windowsの標準機能をボタンのクリックだけで呼び出す機能も用意されている。
さらに、Officeのメニュー表示をカスタマイズし、Office 2003のようなドロップダウンメニュー+アイコンにすることもできる。Office 2016で試したところ、「Back to XP」というタブが追加され、ドロップダウンメニューとアイコンが表示された。
「BACK to XP/7 for 10」の設定画面。細かい設定が可能だ。
ボタンのクリックだけで、Windowsの標準機能を呼び出せる。
「Back to XP」というタブが追加され、メニューがドロップダウンメニューの構成になる。画面はWord 2016だ。
●遊びの要素は強いが、使い方によっては実用性もアリすでにWindows 10のインターフェイスに慣れていれば、あえて「BACK to XP/7 for 10」を導入する必要はないだろう。もちろん、遊びとして入れるなら、それはそれで面白いと思う。
ただ、「BACK to XP/7 for 10」は、使い方、使う人によっては、実用性は高いかもしれない。
特にWindows XP、Office 2003世代に慣れたシニア世代にとっては、見慣れたWindows XPの画面とWindows XPライクなスタートメニューは実際に使いやすいし、安心感につながるだろう。
Windows 10にしたものの、「いままでの方が使いやすかった」という方は、検討してみてはいかがだろうか。なお、「BACK to XP/7 for 10」の価格は3,980円(パッケージ版)で、30日間の試用が可能となっている。
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BACK to XP/7 for 10井上健語(フリーランスライター)