◇「キャラクターの気持ちをちゃんと伝えられたらなって思ってやっています。」


土屋: 声優さんとしての「こだわり」もうかがいたいんですが、以前、日高のり子さんがラジオのゲストに来てくれた時に、「どの役の声を聞いても、『あ、日高さんだ!』と思うんですよ、すごいですよね!」って、褒めたつもりで言ったことがあるのですが、これって実は失礼だったりしますか?

野中: あぁ、どっちだろう?

土屋: お二人はどうですか?

野中: 私は、そう言われがちです。

白石: 私もよく言われる。

野中: 昔は嫌だったけど、今は嬉しいかな。

白石: だってさぁ、ちゃんとわかってもらえてるってことだもんね。白石涼子、野中藍の声っていうのがちゃんと…。

野中: 認知されてるってことだから。

土屋: お二人が声優としてこだわっている部分ってどこですか?

野中: 私は技術的にはまだまだ未熟なので、キャラクターの気持ちをちゃんと伝えられたらなって思ってやっています。

白石:私は男の子のキャラクターとして、ちゃんと男の子を演じたいと思って。語尾とかに気を付けてます。なんだろうな…息の置き方っていうか。あとは私、関西出身なので、イントネーションにはすごく気をつけます。

土屋: イントネーション! スタッフには気に入られるように心がける、とかは?

白石: 嫌われたくはないですよね(笑)。私は、気に入られるようにするのは苦手ですが、「嫌われたくない…なぁ!」ってのをモットーにやってます。

野中: ポジティブなんだか、ネガディブなんだか(笑)。

白石:なんか甘えるのが下手というか。ごますりみたいのはへたくそですね。可愛く器用にはできないタイプ。

野中:私も、不器用です! 器用だったらもっと売れていると思います。

白石:(笑)。

土屋:可愛く器用にやってる声優さんって、誰なんですか?

野中: 逆に誰だと思います?

土屋: 逆質問、ずるい(笑)。

白石: でも、あいぽん(野中)はねぇ…「ここだ! いまだ!」みたいな可愛いあいぽんの使い方を知ってますよ(笑)。

野中: 怖い怖い(笑)。ここで私を売らないで〜!

土屋: なんか僕もそんな気がします(笑)。

白石: 「これはコロっといくでしょ」みたいな! 見ててキュンとするんですよ! だから、あいぽんといると私はより男前になりますね、「あいぽん可愛いなぁ〜」と思って。

野中: わかった! うりょっち(白石)といるときは、安心しているから、甘えてるんじゃない?

白石:(笑)。