早見あかり演じるラーメン通の女子高生・小泉さんがラーメン店を巡るドラマ「ラーメン大好き小泉さん」(フジテレビ系、毎週土曜23:40〜24:05、全4話)。累計発行部数30万部を超える大人気マンガがドラマ化し、よく目にする有名店に改めて足を運んでみたくなった人も多いのでは?

【写真を見る】店主がある程度辛い物が大丈夫な方にすすめる、蒙古タンメン中本の看板メニュー「蒙古タンメン」(800円)は、必食の“中本”だ

世のラーメン熱がさらに加熱している中、小泉さんも大好きであろう名店の店主達に、各店自慢の一杯のおいしい食べ方を教えてもらった。その店の“通”な食し方で、新たな発見もあるかも!?

■ 一蘭 渋谷スペイン坂店

麺の固さやスープの濃さを選べ、一人で落ち着いて食べられる座席でも人気の同店。一杯に40人以上もの専属職人が携わり、メニューは「天然とんこつラーメン」(790円)のみ。「世界一とんこつラーメンを研究する会社です!」と豪語する店主の新海さんがこっそり教える、お気に入りの食べ方を紹介したい。

「朝は油基本、麺はやわらかめのあっさりが好み。夜はダシ濃いめ、油こってり、麺は超カタと、がっつりいきます」。それに加え、一蘭ファンも驚きの食し方が!「替え玉にもダシがかかっているので、実はスープに入れなくても十分おいしいんです!よく混ぜてから麺のみを3分の1ほど食べ、残りはスープに入れて食します」と衝撃の回答。

「もうひとつのお気に入りは、オーダー用紙のネギの選択(青ネギor白ネギ)の両方に丸をつけること。ネギがMIXされて出てきます。これがまたおいしいんです」とのこと。ぜひ、試してみてほしい。

■ 蒙古タンメン中本 上板橋本店

「ラーメン大好き小泉さん」の第2話では、小泉さんが同店の激辛「北極ラーメン」(830円)に挑戦。辛さだけでなくしっかり旨味のある一杯で人々を虜にしてきた。今回は、元先代中本の常連客である白根店主が登場。病みつきになる辛うまラーメン、辛いもの好きとしてはぜひ「北極」に挑戦したいところだが…。

「当店が初めてで、辛いものが苦手な方は、まず肉野菜たっぷりの『味噌タンメン』(780円)から始め、ある程度辛い物が大丈夫であれば、看板メニュー『蒙古タンメン』(800円)を食べてみてください」と“中本”初心者におすすめメニューを紹介。

「小泉さんが食べた『北極ラーメン』は当店の温かいラーメンの中でも一番の辛さ。当店を知っていただく為にも、辛さの度合が低いものからステップアップしてください」とも教えてくれた。“中本”究極の辛さを誇る「北極」への道はまだまだ遠い!?

■ すごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店 別館

一杯に20種類以上、60gの煮干しを使用する看板メニュー「すごい!煮干しラーメン」(820円)について「煮干しを丸かじりしているような強烈さ」と話す店主の生田さん。麺、味、油、特性の甘辛ダレ「銀ダレ」の濃さの組み合わせは、計2万通り以上。その中で、店主が一番好きな組み合わせがこれだ!

「麺カタめ、味の濃さは普通、油多め、辛銀ダレ3辛が僕のマイベストラーメンです。初めての方は、まず全て“普通”で味わって欲しいですね。その後に食べ比べて、自身のベストと出会ってもらえたら」とのこと。

特製の平らな麺「いったん麺」については「独特のつるつる感を味わってもらうべく、できたてで食べてください。麺の食感の違いを楽しんでいただければ」と話してくれた。渋谷東口店が7月11日にリニューアルオープンするなど、2015年も勢いのある凪。マイベストラーメンを探しに、足を運んでみては。

■ 博多一風堂 銀座店

創業時からの看板「白丸元味」(780円)について、店主の篠原さんと創業者の河原さんに聞いた。「麺はカタ麺がおすすめ。待つ間はサービスの辛子もやしや紅ショウガなどをつまみ、ラーメンはそのまま味わった後、すったゴマとニンニクを入れ、躊躇せずに食べてください。途中、辛子もやしや紅ショウガを入れても美味」とのコメント。

同店ならではの楽しみ方に加え、こんな裏技も。「実は、酢を入れてもおいしくあっさり楽しめます。店舗により、ない所もありますが、通な店員がいるお店は酢もあります!そして「麺、半麺60g」という注文の方法が一番、麺とスープのおいしいバランスが分かる食べ方。金額は同じなので、ぜひ試してみてください」と教えてくれた。

最後に「とにかく麺はカタ麺で!臭みのない博多とんこつラーメンを楽しんでください」と“カタ麺”を念押し。“ふつう”や“バリカタ”が好みの人も、一度「半麺60g」と共に試してみて欲しい。

【東京ウォーカー/取材・文=金城和子】