2016年6月に権利確定する株主優待情報を
ザイ・オンラインが徹底調査!

 約20件と1年で最も優待実施件数の少ない7月だが、うれしいことに今回から新たに2銘柄が株主優待制度を導入する。この新設2銘柄の優待内容を紹介するとともに、ダイドードリンコや丸善ICH HDなど7月優待としておなじみの銘柄について見ていこう。

お洒落なカフェなどで使える優待券と、2000円相当の精肉関連商品。
株主優待件数が少ない7月に登場した新設2銘柄に注目!

 今回から株主優待を新設するのは、バルニバービ(3418)とジャパンミート(3539)の2銘柄だ。

■今回から新設された株主優待[7月権利確定] 最低投資
金額 株主優待+
予想配当利回り 株主優待利回り 予想配当利回り 詳細情報  ジャパンミート(3539)/【確定月】7月 11万4800円 2.61% 1.74% 0.87%
【株主優待内容】
100株で2000円相当、500株で3000円相当、1000株で5000円相当、1万株以上で1万円相当の精肉関連商品  【関連記事】
■ジャパンミート(3539)、株主優待を新設!100株以上の株主に、保有株式数に応じて精肉関連商品を贈呈!  バルニバービ(3418)/【確定月】1,7月 21万1500円 2.36% 1.89% 0.47%
【株主優待内容】2000円分の食事券を100株で1枚、300株以上で2枚。または、オリジナル商品(2品から選択) ※食事券は、グッドモーニングカフェなどグループ全店で利用可。商品は、自家焙煎コーヒー豆詰め合わせ、オリジナルブレンド米「アス米」の2品から選択。長期保有優遇制度もあり 【関連記事】
■バルニバービが株主優待を新設!100株を保有すれば、グループ店舗で使える2000円の食事券がもらえる! ※優待内容、最低投資金額、利回りは6月16日終値時点

 バルニバービは、「グッドモーニングカフェ」や「ガーブ」「シエロ イ リオ」などのお洒落な飲食店を多数手がけている企業。東京や大阪を中心に全国で70店舗(5月末時点)があるので、社名は知らなくてもお店は見たことがあるという人は多いかもしれない。



 株主優待は、各店舗で利用できる2000円分の食事券。食事券の代わりに、オリジナル商品を選ぶこともできる。

 また、長期保有優遇制度もあり、保有株数や保有期間に応じて飲食代金の割引などが受けられるメンバーズカードを発行するという。たとえば、100株を1 年以上継続保有した場合には飲食代金が3%引きになる。さらに、300株以上の株主を対象にした抽選会や株主限定イベントも企画しているとのこと。

 一方のジャパンミートは、関東地方で精肉や生鮮食品などの小売事業を展開。ホームセンター内のスーパー「ジャパンミート生鮮館」や業務用スーパーの「肉のハナマサ」などで知られている。こちらの優待内容は、100株で2000円相当、500株で3000円相当、1000株で5000円相当、1万株以上で1万円相当の精肉関連商品。「精肉関連商品」の詳細な中身は発表されていないので、現状では「届くまでのお楽しみ」となりそうだ。

バラエティに富んだ商品がもらえるダイドードリンコなど
7月優待で押さえておきたい定番の6銘柄

 続いて、7月優待の中から定番&人気の6銘柄をピックアップした。

■優待券&サービス券、買物券がもらえる定番の株主優待[7月権利確定] 最低投資
金額 株主優待+
予想配当利回り 株主優待利回り 予想配当利回り 詳細情報  不二電機工業(6654)/【確定月】1,7月 13万4800円 3.11% 0.74% 2.37%
【株主優待内容】100株で500円分、500株以上で1000円分のQUOカード 【備考】長期保有優遇制度あり、3年以上の継続保有で優待内容が2倍にアップ  丸善CHI HD(3159)/【確定月】7月 3万5400円 2.82% 2.82% −
【株主優待内容】100株で1000円分、500株で2000円分、2000株で3000円分、3000株で4000円分、4000株で5000円分、5000株以上で6000円分の株主優待券 【備考】優待券は、全国のMARUZENやジュンク堂書店で利用可能  丸千代山岡家(3399)/【確定月】1,7月 13万2000円 2.67% 1.91% 0.76%
【株主優待内容】630円相当の株主特別優待券を、100株で2枚、500株で4枚、1000株以上で6枚 【備考】優待券は、全国の山岡家で1枚につきラーメン(醤油・味噌・塩)1杯と引き換え。優待券の返送で、100株で2キロ、500株で4キロ、1000株以上で6キロの米への引き換えも可  ダイドードリンコ(2590)/【確定月】1/20,7/20 54万7000円 2.20% 1.10% 1.10%
【株主優待内容】100株以上で3000円相当の自社グループ商品詰め合わせ 【備考】前回優待は、缶コーヒー、清涼飲料、果物ゼリーなど全25品  オーエムツーネットワーク(7614)/【確定月】1,7月 12万3600円 1.94% − 1.94%
【株主優待内容】100株以上で自社オリジナルギフト商品の30%割引販売。また、7月のみ500株で3000円相当、1000株以上で5000円相当の自社商品 【備考】自社商品はハム・ソーセージなど。商品の代わりにアウトバックステーキハウス食事券の選択も可  鳥貴族(3193)/【確定月】1,7月 19万8200円 1.31% 1.01% 0.30%
【株主優待内容】100株で1000円分、300株で3000円分、500株以上で5000円分の食事優待券 【備考】食事優待券は、鳥貴族全店で利用可能 ※優待内容、最低投資金額、利回りは6月16日終値時点

 7月の株主優待では常に人気上位をキープしているのが、3000円相当の自社グループ製品がもらえるダイドードリンコ(2590)。投資金額54万7000円(6月16日終値で計算、以下同)と少々高めだが、缶コーヒーやゼリーなどバラエティに富んだ20品以上の詰め合わせで満足度は高い。

 優待品は、まだまだ冷たい飲み物が欲しい9月中旬頃に届く予定なのもうれしい。なお、ダイドードリンコの権利確定日は7月20日(水)なので、欲しい人は7月14日(木)の権利付き最終売買日までに購入を済ませておくこと。

 ほかに、オーエムツーネットワーク(7614)も、7月はハムやソーセージなどの自社取扱い商品がもらえる。ただし、自社取扱い商品を受け取るには500株以上の保有が必要だ。500株未満の優待は、オリジナルギフト商品の30%割引販売のみになるので、「商品が欲しい」という人は必ず500株以上購入しておくこと。

 昨年優待を新設した丸千代山岡家(3399)の優待内容は、1枚630円相当の株主特別優待券。100株保有で2枚がもらえて、1枚で「ラーメン山岡家」の醤油味、味噌味、塩味のいずれかのラーメンが一杯無料になる。店舗がない地域に住んでいる場合などは、優待券の返送で100株で2キロ分の米に引き換えることも可能だ。

 投資金額3万5400円という買いやすい水準が魅力なのは、丸善CHI HD(3159)。優待内容は、丸善やジュンク堂で利用できる株主優待券で、書籍や雑誌はもちろん取扱いのある店舗なら文房具など本以外の購入にも利用できるのはありがたい(詳細は店舗で確認して欲しい)。

 不二電機工業(6654)は、7月の株主優待でQUOカードがもらえる数少ない銘柄だ。優待+配当利回りは3.11%で、利回り的にもまあまあの水準と言えるだろう。ちなみに、他にQUOカードの優待を実施している7月の銘柄は、表には掲載していないが稲葉製作所(3421)のみとなっている。稲葉製作所の場合は、100株で1000円分のQUOカード、300株以上では3000円相当の地域特産品またはQUOカードがもらえる。

 なお、7月の最終日は週末にかかるため、実質的な権利確定日は7月29日(金)、権利付き最終売買日は3営業日前の7月26日(火)となる。すでに述べたとおり、ダイドードリンコなど一部の銘柄は権利日が異なるので注意して欲しい。目当ての銘柄がある人は、最終売買日までに必要な単元数を忘れずに買っておこう。

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