小学生や学生のサークル、クラブなどで経験する”合宿”。日常を離れた場所で結束力を高め、技術などを磨くこの“合宿”を、ニートの社会復帰プログラムとして取り入れる自治体などの動きが広がっている。また、社会人の間でも”合宿”はちょっとしたブームのようだ。

多くの場所で開催されている、ニートの自立支援のための合宿。パソコン講習やマナー講座など就職に向けた様々なトレーニングを共同生活の中で受けていく。ブログ上にも、
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・ニート合宿なるものがあるのか。行ってみても良いかも
・息子に勧めてみようかしら
・引きこもってる友達を誘ってみたよ!
・職業体験って学校にはほとんどないからね

といった肯定的な意見が多く、関心度も高い。

ひとりになりがちなニートは、仲間をつくる、つまり集団の中に身を置くことが脱ニートへの第一歩だという。“合宿”に参加すればイヤでも誰かと顔を合わせることになり、状況を変えるきっかけになりそうだ。

テレビなどで放映される“合宿”の様子を見ると、セミナーや講習に加え、農作業などの職業体験などなかなか充実している模様。中には、山や海へ出かけて自給自足の醍醐味を知る“サバイバル合宿”なるプログラムもあり、

・そうだよ!魚の一匹も釣らなきゃ食べ物がないってことよ
・ニートにはハードかもしれないけど、ある意味正しい訓練だ
・生きて行く為には、動かざるをえない…ニートの皆さんもさすがにわかるでしょう
・脳が活性化しそうだからボケ防止にも良さそうだね

と、反響のコメントも数多い。ショック療法とも言える海や山へのサバイバルだが、五感を活かした自然や仲間との触れ合いで、得られることも少なくないだろう。

こうした新しい形の支援が広がるにつれ、ブログ上でも増えてきたのが、

・サバイバル合宿、私もしてみたいんですけど
・“合宿”か〜。いいね!
・なんだか合宿って、懐かしくってしてみたくなりました

といったコメント。支援プログラムとしてでなく、余暇や趣味を生かして”合宿”したい人が増加中なのだ。

もうすでに、

・ニート合宿に刺激されて、この夏は我々もバンド合宿です
・「合宿」と言えばなにかが許されるような気がする。彼氏と宿題合宿して良いですか
・資格受験仲間と勉強合宿を企画しました。ヤル気・効率倍増かな?

などのコメントもチラホラ。

一定の効果が上げられる上、ワクワクもドキドキもついてくる合宿。このブームはもうしばらく続きそうだ。

(小玉葉子/effect)