Android Wear で iPhoneの通知を受信するデモ動画が公開されました。Googleが 提供するAndroid Wear は Android端末としか連携できませんが、動画ではスマートウォッチ Moto 360 で iOS のメッセージ通知を表示する様子が示されています。


動画を公開したのは、アプリ開発者の Mohammad Abu-Garbeyyeh 氏。iOSには対応アクセサリへBluetooth LE 経由で通知を送る ANCS(Apple Notification Center Service)という規格がありますが、作者はこのANCSを使い、Android Wear で通知表示を実現したと説明しています。

映像では iPhoneでメッセージを受信するのとほぼ同時に、Moto 360にも iPhone から ANCSによって送られた通知が表示されています。作者いわく、iOSを脱獄したりAndroid Wear 側のルートを取る必要はなく、Android Wear にアプリ (.apk) をインストールするのみとのことですが、まだバイナリは公開されていません。オープンソース化するか否かも検討中としています。

もっとも、ANCSは今のところプッシュ通知にのみ対応した規格で、Android Wear端末のようにスマートウオッチからスマホを操作するなどの高度な連携はできません。なにより、iPhone との連携であればアップルが予告済みの純正スマートウォッチ Apple Watch が近い時期に発売予定です。

一方 iOS と Android の両対応スマートウォッチとしては、ちょうどカラー電子ペーパー版の新モデルを発表したばかりの Pebble シリーズがあります。Pebble も iOSとの通信には ANCS を使っており、従来から iOS でも Android でもメッセージ通知や通話着信などを受信できました。2月16日のアップデートでは、もっと高度な Android Wear用のアプリ通知にも対応を果たしています。