財務省・日本銀行・独立行政法人国立印刷局は26日、目の不自由な方々のために、紙幣の識別性を向上させると発表した。

同発表では、早期の実施を目指して、3つの具体案を提示している。1つめは、5千円札の改良。これは、表面の左下にあるホログラムの透明層を拡大し、形状を変更するというもの。ホログラムの透明層の触感はその他の印刷面と異なるため、券種の識別性が向上する。改良5千円札の発行開始は、平成26年度前半を目標にするという。

2つめは、iPhoneのカメラで紙幣を撮影すると、券種を識別してくれるアプリケーションの開発。紙幣をかざせば、音声で紙幣の種類を読み上げる機能が搭載される予定だという。なお、Android版については、開発が可能かどうかを企業と判断したうえで、可能ならば、開発を検討するという。

3つめは、紙幣の種類を識別する専用簡易機器を開発し、民間企業に対して情報提供をおこなっていくというもの。


5千円札の改良イメージ

発表資料
URL:http://www.mof.go.jp/currency/bill/issued/20130426.htm
2013/04/26