スマートフォン市場世界3位のファーウェイは、2眼カメラ搭載の新SIMフリースマートフォン『Huawei Mate 9』を12月16日(金)に国内発売します。市場想定価格は税別6万800円。5.9インチフルHD液晶に4GB RAMを搭載するフラグシップ仕様が特徴です。

左からシャンパンゴールド、ムーンライトシルバー。ゴールドは光沢だがシルバーはマットな質感

Huawei Mate 9の基本仕様は、5.9インチフルHD液晶、4GB RAM、64GBのストレージ容量など。OSには最新のAndroid 7.0 Nougatを搭載し、デュアルスクリーンも利用できます。

本機が初搭載するHiSilicon製Kirin 960プロセッサは、Cortex-A73コア(2.4GHz) / A53コア (1.8GHz)のbig.LITTLEオクタコア構成のCPUに、ARM Mali-G71オクタコアGPUを搭載。グラフィックス性能が前モデルに比べて180%向上しているほか、エネルギー効率は40%も改善したとしています。

また「システムパフォーマンスを改善し続ける学習アルゴリズム」と「ファイルの断片化を解消する新しいファイルシステム」により、スマートフォンの長時間使用によるアプリの起動や切り替え、画面スクロール等の速度、レスポンス低下を軽減する工夫も強調されています。

本体は7.8mmと比較的薄いにも関わらず、4000mAhの大容量バッテリーを搭載。急速充電をサポートしており、30分で60%を充電可能、また10分間の充電で映画2本分をフル再生できるとしています。20分の充電で1日をフルに使えるとうたいます。

P9で好評だったダブルレンズが進化


また特筆すべき点が、Huawei P9でも好評だった、ライカと共同開発したカメラの搭載です。iPhone 7 Plusと同様のデュアルカメラ仕様ですが、高画質化へのアプローチが異なっています。iPhone 7 Plusは広角と望遠の2つのレンズを搭載し、画質劣化なしの光学2倍望遠を売りにしていました。

対するMate 9では、2000万画素のモノクロセンサーと1200万画素のRGBセンサーを縦に並べた構成となっています。これにより、1つのレンズで光を沢山取り込め、光学性能が改善。このように、ダブルレンズを光学ズームではなく高画質化を中心に活用している点が特色です。

同様のシステムを搭載するP9と比較すると、モノクロセンサーの画素数が2000万画素に向上しているのがトピックです(P9では双方とも1200万画素)。さらに、光学式手ぶれ補正を搭載するほか、AFとして新たに像面位相差フォーカスを導入。これにより赤外線、ダブルレンズの視差、コントラストと4つのAFを組み合わせ、様々なシーンでの合焦に威力を発揮します。

またP9に引き続き、ダブルレンズの視差から対象を測距し、ソフトウェア処理で背景を一眼レフのようにボカす「ワイド・アパーチャ」機能も搭載。

手前に焦点を合わせた例。まるで一眼レフのように綺麗に背景がボケる

撮影後にフォーカス位置を変えられるには2眼カメラならでは



5.9インチの狭額縁デザイン


カラーバリエーションはシャンパンゴールド、ムーンライトシルバーの2色展開。本体サイズは156.9mm x 78.9mm x 7.9mm、重さは190g。5.9インチと大画面ながら狭額縁設計が特徴です。また、iPhone 7 Plusの7.2mmに比べるとわずかに厚くなっています。

USB端子はタイプCコネクタを採用。Wi-Fiは802.11 a/b/g/n/ac、Bluetoothは4.2 LEをサポートします。NFCにも対応するほか、イヤホンジャックももちろん搭載。背面には指紋センサーを備え、セキュリティにも配慮したとアピールします。

ネットワークは受信最大262.5Mbps、送信50Mbps。対応バンドはFDD LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 9 / 1 2 / 17 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29。TDD LTEはB38 / 39 / 40 / 41。3GとLTEの同時待受にも対応します。