東京大学の濱野哲史大学院生らによる研究グループは、星間空間に存在する大きな有機分子による微弱な吸収線を新たに15本発見した。観測対象となっている星と観測者の間に物質があると、星から届くスペクトルは途中で吸収されて「吸収線」として検出される。これまで、既知の原子や小さい分子による吸収線に加えて、幅が太いという特徴を持つ「ぼやけた星間線」(DIB)が検出されているが、「ぼやけた星間線」を引き起こしてい