今夏以降にジリジリと下がっていた原油価格は、11月末のOPEC総会での生産枠維持を契機に急落した。そして、ウクライナ絡みの制裁が大きな打撃となっていたロシア経済が原油安によって危機的状況に陥るとの観測から、ルーブルが暴落した。ロシア中央銀行による断続的な為替介入は奏功せず、12月16日未明の緊急かつ大幅な利上げによって、ようやくルーブルに下げ止まりもみられるが、依然として予断を許さない状況だ。原油安やルーブ