甘粛省蘭州市で10日、水道水から安全基準を大きく上回った有毒物質のベンゼンが検出された件で、市当局は市内の化学工場が現在から27年前の1987年と12年前の2002年に発生した爆発事故で漏れた油が地下水に混入したためとの見方を示した。中国甘粛網などが報じた。ベンゼンは炭素と水素からなる有機物質で、化学工業用の中間原料などとして重要な物質だが有毒であり、発癌性(はつがんせい)も確認されている。