踏まれても、抜かれても、刈られても、立ち上がり、また伸びていく。雑草、なんで、あいつらは、あんなに生命力があるのか。逆境にも負けず、生き抜く雑草たちの戦略を具体的に解説した本が『雑草は踏まれても諦めない』だ。著者は稲垣栄洋。身近な植物の謎を追った『蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか』が面白くて、それ以来ファンなのだ。だから『雑草は踏まれても諦めない』も迷わず手に取った。“原爆が投下され、数十年は草一本生