昔、夏の国に気の弱い王、管直がいた。彼はある武芸に秀でた若者、今若を仕官させようとした。が、今若は「夏?宿舎がボロいし、給料も安い。誰が仕官するものか」と断った。王は大いに嘆き、国事に手を付ける気力を無くした。ときどき、悪人顔の王族を締め上げることはしたが、いつも嘆くことしきり。とうとう病から皇太子に位を譲った。王の嘆き「今若はろくでもない」はいつしか、「今どきの若い者は本当にろくでもない」とな