「孤独のグルメ」の魅力は、やはり井之頭五郎という男がひとりで店に入り、ひとりで迷い、ひとりで食べ、その時間をまるごと味わい尽くすところにある。だからこそ、「劇映画 孤独のグルメ」が作られると聞いたとき、多くの人が気になったのは、あの"孤独"が映画の大きなスケールの中でどう描かれるのか、ということだったはずだ。実際、本作はパリや韓国領の島まで舞台を広げているが、シリーズらしさは少しも揺らがない。むしろ