海外では昨年から広く公開されてきた伊藤詩織監督作品『ブラック・ボックス・ダイアリーズ』の公開が、ついに日本でも12月から始まった。国内でのスタートは米アカデミー賞ノミネート作品というメガ・ステータスにはいささか不釣り合いとも言える、都内の単館上映という形であったが、その慎重な滑り出しは、問題が抜本的には解決していないことを自覚する関係者の試行錯誤の末の戦略なのだろうか。