江戸時代、庶民の人情やお上に対する風刺など、庶民の思いを五七五七七の三十一文字(みそひともじ)に詠んだ狂歌。そこには苦しい日々の中にもユーモアと笑いを忘れず、したたかに日々を生き抜く心意気が鮮やかに表現されています。江戸時代後期に発生した狂歌ブームは多くの狂歌師を生み出し、すぐれた作品を後世に伝えました。今回はそんな狂歌師の一人で、天明狂歌の立役者となった元木網(もとの もくあみ)を紹介。果たして彼は