老齢年金は原則65歳から受給開始となりますが、60歳から75歳の間で受け取り開始時期を選択できます。早く受け取り開始となれば減額、遅く受け取り開始となれば増額となりますが、損得の計算だけでは語りきれない選択がそこにはあります。減額された年金…それでも生活に安心感が生まれた松本誠さん(仮名・72歳)と弟の啓さん(仮名・69歳)は、老後の年金受給において対照的な選択をしました。兄の誠さんは、年金を70歳まで繰下げ