集団行動が苦手だった石尾大輔さん(44)は子どものころからいじめられていた。15歳で統合失調症と診断され不眠と幻聴、倦怠感に長く苦しんだ。大学卒業後、10年以上ひきこもっていたが、能登半島地震で家が半壊。支援者の呼びかけで広域避難したことをきっかけに、自立するまでを追った。(前後編の前編) 震災がきっかけでひきこもりから脱出した44歳 ひきこもっていた家を失い車中泊 石尾大輔さん(44)が10年以上ひきこも