芥川賞受賞作『コンビニ人間』が40カ国以上で翻訳され、グローバルな人気を博す小説家、村田沙耶香さん。最新刊『世界99』は、その世界の「常識」や「普通」への違和感や居心地の悪さを絶えず問い続けてきた村田さんらしさ全開の、ページターナーな上下巻本。約850ページのぶ厚さにもかかわらず、早くも3刷と注目度も破格のようです。空子という主人公がその生涯を通じて、私たちに見せてくれる世界とは−−。3年以上にわたる連載