東京・永田町の議員会館で4月1日、朝からロビイング活動に励む少女の姿があった。いくつもの部屋を回り、何人もの国会議員と会い、自分の窮状を懸命にうったえた。彼女が伝えたかったのは、ビザが出て日本に残りたいこと、健康保険に入れないので姉の医療費がかさむこと、そしてクルド人に対するヘイトスピーチのことだった。(ライター・織田朝日)●ある日を境にビザを奪われてしまったクルド人である少女は、5歳のときに家族と