1954年に開場し、新劇の殿堂として日本の現代演劇を牽引してきた六本木のランドマークともいえる俳優座劇場。その閉館作で、開場以来一度も上演されたことのないシェークスピア単独執筆最後の作品。追悼・万代博実さん 芸能界で独自路線を貫いた異才だったミラノ太公プロスペロー(外山誠二)は学問に熱中するあまり、政務を弟アントーニオ(浅野雅博)に任せたために、アントーニオはナポリ王アロンゾー(藤田宗久)と結託し