「あの時は、本当にありがとうございました」。昨年10月14日、神戸市灘区の高羽交差点に現れた中島喜一さん(77)が頭を下げた。目の前には、神戸大アメリカンフットボール部出身の50代の男性6人。阪神・淡路大震災で、自宅アパートが全壊して1階で7時間、生き埋めになった妻と次女を引き出した。【写真】「ずっとお礼が言いたかった」。30年ぶりに再会したアメフト部員と、救助された家族母子を病院に運んだ後、部員たちは一家の