「勝訴したよ。安心して」妻の遺骨を散骨した海を訪れた男性。このあと、花束を海に投げ入れた=2024年10月26日、山形県遊佐町、杜宇萱撮影10月下旬、山形県遊佐町の海岸で、東京都の男性(77)は心の中でつぶやきながら、花束を海へ投げ入れた。20代の頃、何度もデートで訪れ、9年前に妻の遺骨を散骨した海。亡き妻への裁判勝訴の報告だった。2015年5月、家政婦と介護ヘルパーとして働いていた妻(当時68)を突然、失った。