厚生労働省は10日、厚生年金の積立金を基礎年金(国民年金)の底上げに活用し、基礎年金の給付水準を3割程度引き上げる案について、2040年度までは厚生年金の受給者が受け取る年金額が、現行制度に比べて減少するとの試算を明らかにした。社会保障審議会(厚労相の諮問機関)年金部会に提示した。平均的な賃金で40年間働いた会社員の夫と専業主婦の妻のモデル世帯で試算した。「2階部分」の厚生年金の受給を抑制する