強くなりたい―。伸び悩んでいた大の里はその一心で、石川から新潟・能生中への相撲留学を決断した。中学入学時の体格は177センチ、100キロ。当時の村山大洋コーチ(32)は「(体格の割には)まだひょろ長かった。力がなく、前に出られなかった。1学年上の高橋優太(現幕内・白熊)にほとんど負けていた」と回想する。だが、四股など基礎運動に対する真剣度が違った。スクワットを他の部員に隠れて1000回やること