「上下分離方式」という鉄道用語をご存じだろうか。列車の運転はじめ業務は鉄道会社が担当するが、線路など鉄道インフラは自治体が所有するものだ。双方がそれぞれの業務に徹することで、鉄道会社の経営状況が苦しい場合にその財務状況を改善する効果があるとされる。2024年4月6日、その上下分離方式が導入された滋賀県の近江鉄道は、米原駅で「出発式」を行った。同社の鉄道部門は、30年連続で赤字になると見込まれるほどの「火の