キハ55形を先頭に白銀の磐越西線を行く急行「あがの」(撮影:南正時)戦後、日本の鉄道近代化に大きな役割を果たしたのが気動車(ディーゼルカー)の存在である。まだ電化がそれほど進んでいなかった当時、全国各地の路線で蒸気機関車牽引の客車列車を置き換え、「無煙化」と同時にスピードアップや快適性向上の立役者となったのは気動車だった。国鉄時代には通勤列車用から特急用までさまざまな気動車が登場し、一部は今も活躍を