ひらがなの50音の文字盤を使って意思を伝達する「ファイン・チャット」。多くの重度障害者にコミュニケーション手段を取り戻した(記者撮影)病気や事故で脳に重い障害を負い、寝たきりで意識もないとされる状態を「遷延性(せんえんせい)意識障害」と呼ぶ。差別用語に当たるとして、用いられる頻度は減ったが、かつては「植物状態」とも表現されていた。実は医師にそう診断された患者の中にも、自力で表出できないだけで、意識が