食い合わせの悪い自由と平等を「毒消し」する手法とは(写真:y/PIXTA)疫病と戦争で再強化される「国民国家」はどこへ向かうのか。拮抗する「民主主義と権威主義」のゆくえは。思想家の内田樹氏が、覇権国「アメリカ」と「中国」の比較統治論から読み解いた著書『街場の米中論』が、このほど上梓された。本稿では、文筆家の平川克美氏が同書の「真意」を読み解く。食い合わせの悪い自由と平等『街場の米中論』著者の内田樹は、私