ミュージシャン小山田圭吾氏が2021年7月に東京五輪開会式の音楽担当として発表された途端、過去に雑誌で語った(あるいは語らされた)学校生活時代の障害者に対する「いじめ」発言がSNSで炎上した。音楽家としてのキャリアの中断を余儀なくされることとなる約27年前の記事は、小山田氏を「いじめっ子代表」として見込んで企画を立てたある雑誌編集部の新人ライターから生まれたものだったーー。(第1回