4月にある統一地方選で、候補者の政策や政治姿勢を知るための情報源となる選挙公報。視覚障害者にも情報を保障するために作られるその音訳版の配布が、埼玉県内でも広がっている。ただ、選挙があっても配布しない自治体もあり、視覚障害者は「公平性を考えても全自治体で配るようにしてほしい」と訴える。川口市に住む全盲の大井田弘子さん(62)は4年前、初めて県議選の音訳CDを聞いた。地元のボランティア団体「川口朗読奉仕