「労災は絶対に申請しないように」。町工場で働いているアキラ(仮名)さんは、業務による負傷で休業を余儀なくされた際、給与を満額支払うことと引き換えに、社長から何度も釘をさされたという。社長は笑いながらこうも言い放ったそうだ。「紙で手を切っても、労災っていうんですか、ってはなし。それと一緒で、そんなものは労災にはあたらない」とアキラさんの症状を、一蹴した。アキラさんは、分厚い板などをナイフでカッティン