最高裁大法廷は6月23日の決定で、夫婦同姓を定めた民法などの規定は憲法に違反しないと判断した。初めて「合憲」と判断した2015年の大法廷判決に参加し、多数意見を構成した元最高裁判事で、元内閣法制局長官の山本庸幸弁護士(71歳)に、今回の決定や、選択的夫婦別姓制度の今後について聞いた。(ライター・山口栄二)●同姓制度の不利益は2015年より減った――今回の大法廷決定について、事前にどう予想されていましたか。「201