おじいちゃん、おばあちゃんが親代わりになって、孫を育てる--。何らかの事情で祖父母が孫の世話(監護)をする家庭は決して珍しくはない。しかし最高裁がこの度、示した初判断は「祖父母は監護権の申し立てができない」という厳しいものだった。孫を育ててきた祖父母などが、父母の代わりに未成年の子どもを育てる「監護者」になるための申し立てができるかどうかが争われた家事審判で、最高裁判所第1小法廷(池上政幸裁判長)は