「能率」を評価するため、歩合給(出来高)から残業代相当額を引いてもよいか――。タクシー会社でかつて採用されていた賃金体系をめぐって争われていた「国際自動車事件」。最高裁が違法と判断し、今年2月までに労使の和解が成立しました。タクシーや運送業界では珍しくない仕組みとされ、業界的にもインパクトのある最高裁判決だったと言われます。ところが、ある運送会社で用いられていた同種の仕組みについて、先ほど大阪高裁