芥川賞作家として知られる柳美里さんの小説『JR上野駅公園口』が、アメリカで最も権威のある文学賞の一つ全米図書賞(翻訳文学部門)を受賞した。 『JR上野駅公園口』が文芸誌に発表されたのは2012年。主題は「ホームレス」や「自殺」。コロナ禍の日本では、今まさに深刻さが増している問題だ。東日本大震災の直後から被災地に通い、現在は移住した南相馬市で書店も営む柳さんの同作には、“日本人の多くが目を背けてきたもの