コロナ禍に見舞われるはるか以前から、日本経済には危険信号が灯っていた。アベノミクスの下で7年にわたる金融緩和によってもたらされた円安のおかげもあって、株価は2万円台を維持し不動産価格も上昇するなど、表面的には日本経済は好調であるかのように言われてきたが、その実は株価は日銀や年金基金による膨大な買い支えによってもはや経済の実態を反映しない歪なものになっていたし、不動産も特に都心の一等地などでは局所的