新型コロナウイルスが感染拡大する中、プライバシーをめぐるさまざまな問題が噴出している。その一つが、地方自治体が持つ感染者の個人情報だ。防疫のために公開すべきか、プライバシーを保護すべきか、現場では判断が揺らいでいる。たとえば、3月30日夜に県内初の感染が確認された富山市では、感染者がクラスターの発生した京都産業大学の卒業生だったことから、大学名、性別、年代、行動履歴が明らかにされた。同日夜、この感染