中国で反日デモが過熱していたとき、一人の日本人だけは批判を免れていた。北京在住ジャーナリストの宮崎紀秀氏は「デモに参加した若者たちは『尖閣諸島は中国のモノ。蒼井そらは世界のモノ』と叫んでいた。ここからは建前と本音が入り交じる中国社会の有り様が読み取れる」という――。※本稿は、宮崎紀秀『習近平vs.中国人』(新潮新書)の一部を再編集したものです。写真=Imaginechina/時事通信フォト蒼井そら=2018年8月4日