「日本にウイルスを上陸させない“水際対策”は早い段階で、破綻していた」そう指摘するのは、医療ガバナンス研究所の理事長で内科医の上昌広先生。新型コロナウイルスの存在が発覚した当初、空港では熱を感知するサーモグラフィという装置を使って感染の可能性がある人を見極めようとしていた。だが、最初に国内で感染が確認された中国人男性は1月6日に入国したとき、解熱剤を服用していたため、空港の検疫をパスしたのだ。「東大