「1匹焼くのに30秒。この道30年になりますから、息をするのと同じで、何も考えずその時間で焼けます。逆に、考えているうちは美味しいたい焼きは焼けませんね」2019年で創業110年になる浪花家総本店(東京都港区)の四代目、神戸将守さん(62)は一丁焼きのコテをリズミカルに動かしながら笑った。一日2000匹を焼くというこちらは、たい焼きの元祖。皮は、あんこが透けて見えるほどの極薄だ。「主役のあんこを邪魔しないこと。皮