用水路で亡くなった人毎年12月のこの時期になると、解剖室へ運ばれてくる人たちがいる。忘年会の帰りに亡くなった人たちだ。この日運ばれてきたのは、50代の男性。用水路の中で亡くなっていた。顔や手には擦りむいた傷があった。用水路に落ちたときにできたのだろう。その他には目立った傷はない。胸腔を見ると、肺がひどく膨らんでいる。それだけではない。肺の表面は空気だらけになっている。肺の表面を指で押すと、プクプクと凹