「ボコボコ、ボコ」。台所の排水口から響く聞き慣れない音が、不気味だった。起床してまもない午前6時半ごろ。「水が逆流しているみたい」。宮沢環江さん(47)=長野市下駒沢=は不審に感じていた。同市穂保(ほやす)の千曲(ちくま)川の堤防決壊場所からは2キロほど離れていた。それから、わずか数分後。玄関から濁った水が流れ込んできた。「大変だから!早く起きて!」。木造2階建て住宅の1階で寝ていた父厚夫さ