日本人が開発、あるいは大きな貢献をした新材料は枚挙にいとまがないが、この「お家芸」にも、だいぶかげりが見えてきている(写真:sergeyryzhov/iStock)石器時代、青銅器時代、鉄器時代といった区分があるように、新たな「材料」の登場は、時代の画期となると同時に、その覇者をも決めてきた。たとえば、紀元前15世紀に鋼鉄の製法を発見したヒッタイト人が、小アジアに強大な覇権国を築き上げたのは、よく知られている話だろう